親の介護をする為に同居を始める方も多いと思います。介護保険や税金、医療費の負担などお金に関する制度が複雑に絡んできます。そこで「世帯分離ってした方がいいのだろうか?」
介護における世帯分離の 手続き方法、メリット・デメリット を分かりやすくまとめてみました。
世帯分離とは?
住民票上の「世帯」を分けることを「世帯分離」といいます。
同じ住所で親と子が一緒に暮らしていても、住民票上の世帯を別にすることが可能です
【手続き方法】親との世帯分離のやり方
- 住民票のある市町村の役所へ行く
- 世帯分離を申し出る 必要書類のを記入
転居の場合は転居届を出す際に世帯分離をにする事を伝え、世帯主が親の住民登録します。
注意
どうして分離するのか?と尋ねられたらNGワードがあります!
「介護費を軽減する為」とは言っていけません。受理されない場合があります。
他の理由を考えておきましょう
【メリット】介護における利点
- 介護保険サービスの利用負担が軽くなることがある
介護保険の「負担限度額認定」や「高額介護サービス費」などは同一世帯の所得を合算合算して判定されます。世帯分離をすると親の収入のみで判定されるので負担が軽くなる場合があります。 - 医療費の自己負担が軽減される場合がある
高齢者の医療費も、世帯全体の所得により自己負担が変わるので、自己負担が1割になる事がある - 非課税や生活保護など。その他支援制度の対象になる事がある
【デメリット】注意するべきポイント
- 世帯分離をすると、子が「扶養控除」を受けられなくなる事があり、子世帯の所得税や住民税住民税が上がる可能性がある
- 世帯分離=別居と誤解されることがある その都度説明がが必要になることがある
- 一部の補助制度は対象外になることもある
【まとめ】世帯分離は慎重に検討を
世帯分離は、介護費用を軽減できる可能性がある一方で、税金や制度利用に影響を与えることもあるため慎重な判断が必要です。
世帯分離を検討する前に以下の確認をしましょう
- 親の介護保険負担が軽減されるか
- 税金への影響(扶養控除など)
- 医療費やその他制度への影響
- 市区町村ごとの制度の違い
介護は身体的・精神的な負担だけでなく、金銭面でも大きな影響をもたらします。
制度を上手に活用して、少しでも負担を軽くする工夫をしてゆきましょう。
私も日々模索中です・・・